夕方はスペインとSkype会議。そのために行きたかったが行かれなかった。すごく面白そう!以下引用だ。
「チェスタトンによれば、探偵小説は都市の詩情を表現している。それはほぼ同時期に成立したベースボールというゲームと対照的である。ベースボールはスモールタウンの田園の詩情を身にまとうからである。
しかしながら、実をいえばいずれも都市が生み出した文化形象であり、都市の詩情は束の間の煌めきと同時に、孤独で残酷な影を含んでいる。デュパンと友人は都市の夜を歩くが、都市にはときに殺人という緋色の絆が隠れている。
ここでは探偵小説のディスクールを通じて浮かびあがる都市の相貌について考えてみたい。」
講師は内田隆三さん。よく知らないが他の著書も面白そう。社会学者の人である。
第1回は今日(残念!)
■探偵デュパンの敗北 ~ニューヨークの美女~
ここでは最初の探偵オーギュスト・デュパンに準拠しながら、探偵とは何者かということを考えつつ、ポーの『マリー・ロジェの謎』について、当時のニューヨークで起こったメアリー・ロジャーズ殺害事件との関連について考えてみたい。
第2回
7月18日(金) 19:00~21:00
■都市の不安、田園の殺意 ~ロンドンと鉄道の宇宙~
探偵小説は鉄道と深い関係がある。探偵小説は時間の秩序のなかに都市を描きなおす。ドイルの『バスカヴィル家の犬』とクリスティーの『ABC殺人事件』をとりあげ、都市の不安はどのようにして分節されたのかを考えてみたい。
第3回
9月19日(金)19:00~21:00
■尋問、あるいは都市の解剖学 ~愛と貨幣と殺人のパリ~
都市において、犯罪とは何なのだろうか。メグレ警視はその尋問によって、犯罪と同時に、犯罪のなかにある種の必然として結像する都市の深い奥行きを探り出す。ここではメグレの、都市を生きる人間の解剖学について考えてみたい。
第4回
10月31日(金)19:00~21:00
■広域の不安、広域の生態 ~ロサンゼルスの風景から~
探偵マーロウやアーチャーは無限定な広域と化した都市を生きていた。そこには家族の絆とは無縁な広大な空間が犯罪の舞台として開けている。レッド・ドラゴンのような異常犯罪者も、広大な空間のなかで奇妙な固体として生息しているが、この広域性について考えてみたい。
第5回
11月28日(金)19:00~21:00
■旅をする探偵 ~東京の近代と習俗~
明智小五郎が東京の都市社会に生息する遊歩者のような探偵なら、金田一耕助は東京から地方へと旅する探偵である。東京の都市の近代と地方に生きる家の習俗とのあいだには不安な均衡がある。ここではこの均衡の変容と事件の発生について考えてみたい。
・・・
という風に、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、東京を、ちょっと古めかしいミステリーという軸から切り取る勉強会。